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タバコが腎臓の機能を障害する可能性があるという研究があるので紹介します。
米マイアミ大学医学部助教授エドガー・ジェームズ(Edger A.Jaimes)博士と米マイアミ退役軍人メディカルセンターの研究チームは、腎細胞にニコチン受容体があることを発見したと、テキサス州サンアントニオで開催された米国心臓協会(AHAAmerican Heart Association)秋季高血圧研究年次集会で2006年10月4日に発表した。ニコチン受容体が発見されたのは、腎臓の濾過装置にあたる糸球体にあるメサンギウム細胞内。腎疾患になると、この細胞が活性化し、腎臓の瘢痕化の原因、つまり、腎機能に低下の原因となるコラーゲンやフィブロネクチンが産生する。研究チームが、培養腎細胞に平均的な喫煙に相当する濃度のニコチンを添加したところ、細胞の活性化の現象を確認した。メサンギウム細胞の増殖が50〜80%、フィブロネクチンの産生が50%増大した。一方、ニコチン受容体を阻害する化合物を添加すると、この作用は減少した。ジェームズ博士によれば、喫煙者で腎疾患患者は、非喫煙患者に比べ、予後が悪いことを示す臨床的な証拠は多いが、今回の研究で、喫煙による腎機能低下の理由として考えられるニコチンの影響のメカニズムの一つが解明できたとした上で、「この発見は腎疾患を治療する医師が実際に応用できるものだ。腎疾患患者にとって、禁煙も重要な治療の部分だ」と述べている。腎臓は、体内の水分や電解質(カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウムなど)の排泄と再吸収をする臓器。腎臓がこれらの物質を排出できなくなると、血液中に老廃物が蓄積して体調が悪化する。腎臓は体液の塩分濃度を調節しているため、腎機能が低下すると血圧に影響が及ぶ。腎疾患が悪化すると腎不全となり、人口透析、腎移植が必要になる。
こうみると、たばこの体への悪影響は、まだまだたくさんありそうですね。実は、僕も喫煙者でして、昔は、タバコを気持ちよく吸うために、タバコが体に及ぼす良い影響はないかと生理学の教科書を開いて色々調べてみたものです。
結局、タバコを吸うと脳の血管が拡張し一時的にリラックスでき記憶力が増すとか良い効果があるじゃんと、生理学の先生に報告に行くと、「その代わり動脈硬化になりやすいからあまり意味がないかもね・・・」と一蹴された記憶があります。どう考えても、タバコは体に悪いみたいです。