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よく患者さんから「ぎっくり腰って整体とかカイロにかかると一発で治してもらえるんですよね」ということをお聞きします。
こういう時どう答えたらよいのか返事に困ります。
なぜかというと、ぎっくり腰といっても色々な種類が有り、1回で治るものもあれば、長い期間かけて治療していかなければならないものまで多種多様だからです。
ということで、今日はぎっくり腰(急性腰痛)のお話を少しさせてもらいます。
急性腰痛の患者さんのおおくは、腰の筋肉が過剰に収縮し緩まない状態を起こしています。この筋の張りを取れば、痛みは和らいで来ると思われますが、多くの方が経験されてると思いますが、マッサージや指圧でこの筋肉の緊張をほぐしても症状が変わらなかったり逆に腰痛がひどくなったりすることがあります。
なぜ、マッサージで取れないかというと、この筋肉の緊張は、腰をかばうために必要な緊張だからです。
ですので、この腰の緊張を無理に取ってしまうと損傷している組織に過度の負担がかかり腰痛がひどくなったりします。
たとえば、足首を捻挫した時周囲の筋肉をマッサージしたらどうでしょうか?
余計に炎症が強くなり痛みが増すことが想像できると思います。
ですので、腰のどの組織が損傷しているのか見つけることが、まず急性腰痛では一番大切なことなのです。
カイロプラクティックで、比較的短期間で取れるものは、例えば急に体をねじったため体幹の筋肉の収縮が間に合わなく関節が正常範囲より逸脱して動き(関節捻挫までには達していない状態)ロッキングし、それ以上の関節の逸脱を防ぐために周囲の筋肉が過剰に緊張した状態が考えられます。
逆に長い時間治療が必要なものは、椎間板自体が傷ついた状態や、ヘルニアを起こした状態。
また、腰椎についている靭帯を損傷した状態、骨折、関節に炎症が起きてしまった状態等々が考えられます。
このように、ぎっくり腰は一つの原因から起こっているのではなく、多くの原因が考えられ、軽いものから重いものまでさまざまです。
また、下肢の痺れの有無、この痺れに神経学的兆候があるのかないのかと症状もまちまちです。
普通は、これらを判断し治療していきます。
ですので、「ぎっくり腰って一発で治るんですよね?」と聞かれると返答に困ってしまうのです・・・。
余談ですが、アメリカとイギリス政府から「急性腰痛のガイドライン」が発行されています。
それによると、カイロプラクティックで使用する治療方法が急性期には、もっとも効果があるということです。
尾道市のカイロプラクティック
ポート カイロプラクティック センター
昨年宇宙飛行船のソユーズが9月に打ち上げられました。今回は、宇宙での調査に「宇宙での腰痛の調査」が含まれていました。そこで、ちょっと待てよと、宇宙に行ったら重力の影響がなくなり腰部への負担が減って腰痛がなくなるんじゃないのか・・・・?と私は思っていました。
実際は、宇宙に行くと58%の宇宙飛行士は何らかの背部痛を訴え、その中の28%が腰痛を訴えているみたいです。では何で腰痛が出てくるのかと言うことは、あまりハッキリ出ていないみたいですが、宇宙に行くと脊柱が4cm~6.5cm伸び、そのおかげで脊柱周囲の組織が引き伸ばされ痛みを出すみたいです。
人間は、重力下で進化した生物です。ですので、ある程度の重力がないと何らかの障害が体に起こるみたいです。例えば、今回の腰痛や、重力による骨への加重が減ってしまうと骨粗鬆症になってしまうとか。ただし、老人や骨折・手術後のリハビリなんかを無重力状態で行うとやりやすそうですね。このような宇宙医学はこれからどんどん進化していくのでしょう。
今日は、腰痛予防の第2弾です。
今回は、座ることの多いオフィスワーカーの腰痛についてです。
腰に激しく負担をかける作業だけが腰痛の原因ではありません。長時間座ることも腰には、悪いのです。
では、長時間座ることにより腰は、どのような状態になるのでしょうか?
① 椎間板にかかる圧力は、立っているときより、座っているときの方が圧が高まります。
② 椎間板後方の繊維のストレスが高まります。
③ 重心が後ろにかかりやすいため、腰部起立筋が緊張しやすくなります。
座ることだけでも、ざっとこのような影響が考えられます。
では、長時間座ることの多いオフィスワーカーの方々は、どのような対処法を取ればよいのでしょうか?
① 姿勢を変える:1つの組織に長時間の負荷が加わると、微小外傷がおこるので、同じ姿勢をずっととるので はなく、頻繁に 姿勢を変えることも、一つの方法です。
② イスから席を立つ:これほど簡単なことはありません。50分に1回でよいので、20~30秒席を立ち背びを してリラックスしてください。椎間板にかかっているストレスを抜いてあげるためです。
とにかく座っていると言うことは、部分的な腰の筋肉や、椎間板に局所的な負荷を長時間与えていることになります。どんな丈夫な組織でも、毎日毎日ストレスを受けていると壊れてしまいます。
ですので、なるべく仕事の合間に、少しでもいいので席を離れてみてください。
これらは、腰痛の予防の対策です。腰痛が起きてしまってから行っても痛みが取れることは、あまりないと思います。きちんと治療して、次回腰痛が起きないようにするためのお話です。
今日は、椎間板ヘルニアってどういう人に起こりやすいのだろう?また、日常生活で何を気をつければいいんだろう?というお話です。
皆さんご存知のように椎間板ヘルニアとは、椎間板の中にある髄核が椎間板を破り、背骨の中を通っている脊髄神経にさわり、腰痛や足にしびれ、また、運動障害を起こすものです。
このヘルニアになりやすい人は、よく聞かれるのが、重い荷物を扱う肉体労働者です。しかし、実際には、オフィスワーカーにも非常に良く見られる症状なのです。では、なぜ肉体労働をしていないのに椎間板ヘルニアになるのでしょう。
椎間板が苦手な動作は、腰を曲げた状態。さらに、腰を曲げ腰にひねりが加わるのが一番苦手です。オフィスワークをする場合、腰を曲げ足を組みます。この姿勢は、椎間板が苦手な腰を曲げてひねる状態になっています。この姿勢で長時間仕事をし、それを何年も続けると椎間板が悲鳴を上げてしまいます。
ここに興味深い研究データがあります。豚を長期間座らせ椎間板の状態を見る群と、腰を何万回も最大に曲げて椎間板の状態を見ていった研究内容のものです。結果は、どちらも椎間板がはじけたと言う結果が出ました。
この結果から分かるように、重い荷物を一日に何回も上げ下げしている人も、机に何時間も向かっている人も椎間板ヘルニアになるリスクはあるのです。決して肉体労働者だけの病気ではないと言うことを頭にいれてください。
では、どのように対処したらいいのでしょうか。
簡単に言いますと、オフィスワーカーの方は、50分に1回2~3分席を立ち背骨を伸ばし椎間板を休ませて上げましょう。また、肉体労働者のかたは、荷物の持ち方を、できるだけ腰を最大に曲げないよう持つように工夫していきましょう。もっと詳しい対処法は、またの機会にお伝えしようと思います。